[特別便] ◆ 小原 京子さんのカラカス便り ◆ |
| かつて駐日スペイン大使館文化部に勤務しておられ、現在ベネズエラに住んでおられる当協会特別会員小原京子さんからの便りです。 |
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[2008/07](第07便) ミス・ユニバース [2008/06](第06便) Dama de Noche [2008/06](第05便) ラテンアメリカ・カリブ高等教育会議 [2008/04](第04便) カラカスは冬 [2008/03](第03便) 演劇の球! [2008/02](第02便) ベネズエラ・シモン・ボリバル・ユース・シンフォニー の事を聞いたことありますか? [2008/01](第01便) FARC女性政治家二人を解放 |
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| (第07便) ミス・ユニバース |
カラカス、2008年7月15日 雨 21度 皆さんお元気ですか? 7月14日、ベトナムのニャチャンでミス・ユニバース世界大会の最終選考会が開かれ、世界一の美女の栄冠は、去年のミス、日本人の 森 理世さんから、べネズエラの22歳 ダイアナ・メンド−サさんに受け継がれました。 ベネズエラ人としては歴代5人目のミスユニバースだそうです。 世界80カ国からの参加者が、その美と魅力を競い、最終の5人に残ったのが、ベネズエラ、コロンビア、ドミニカ共和国、メキシコ、ロシアですから、やはりラテンアメリカ勢は圧倒的に強かった(美しかった?) ベネズエラは美容整形が大変盛んで、豊胸、豊尻(ヒップ)、しわのばし、などなど、人工美人も多いのですが、ダイアナさんは生まれつき美人なのかな? すらりとした長身に緑の目、物怖じしない親しみやすさが素敵です。 -- Kyoko Obara 小原 京子 (カラカス) 2008/07 |
| (第06便) Dama de Noche |
皆さん、こんにちは。今日ベネズエラは祝日、静かな火曜日です。1821年のカラボボの戦いでシモンボリバル率いる共和国軍がスペイン軍を破った記念日です。 さて、先日カラカス便りコロンビア報告をお送りしたばかりですが、嬉しいことがありましたのでまたまたお便りします。 おととい、我が家のベランダに奇妙な形のつぼみが膨らんできたなあと思っていたら、なんと!昨夜輝くように真っ白な花を咲かせました。 ![]() ![]() ![]() 友人情報によると、夏の夜に開花し、夜明けとともに一夜限りでしぼんでしまう「月下美人」という花だそうです。 スペイン語ではDama de Noche夜の貴婦人といいます。 目にしみるほどの強く甘い香りを漂わせ、暗闇の中に輝くような美しさで白く浮かび上がり、夏の夜のひと時を酔わせてくれました。今朝は花を閉じて下を向いてしまっています。美人薄命ですね。おとといのつぼみの写真、昨夜の大輪の写真、今朝の眠っている写真を添付します。おまけに「月下美人と夜目遠目美人?」の写真も・・・>>カラカス、2008年6月24日 小原 京子 2008/06 |
| (第05便) ラテンアメリカ・カリブ高等教育会議 |
カラカスからこんにちは。みなさんお元気ですか? こちらに来てから丸一年が経ち、数ヶ月前から当地に事務所を構えるユネスコのラテンアメリカ・カリブ高等教育センター(IESALC-UNESCO)で週2回ボランティアをしています。そのIESALCとコロンビアの教育省主催が主催するラテンアメリカ・カリブ高等教育会議CRES2008が、6月4日から6日までコロンビアのカルタヘナ・デ・インディアスで開催され私もボランティアながらお手伝いとして行って来ました。37カ国から3500人が参加して、この地域のあるべき高等教育の方向性について3日間活発な議論が交わされました。日本からの参加はもちろん私だけです・・・。 でも、ご両親が鹿児島からペルーに移住した日系人でペルーの国立大学の学長さんになっている方がおられました。まず驚かされたのが開会式。コロンビアのウリベ大統領が入場するなり、会場の隅にいた学生の一団がプラカードを掲げて立ち上がり、「学生はテロリストではない。テロリストは学生を亡き者とする政府だ!」と繰り返したので一瞬騒然となりましたが、ウリベ大統領は少しも動ぜず、「言い分があるなら聞くから代表者、壇上に上がってきなさい。」と、大統領と学生代表者との予期せぬ討論会が始まりました。「強圧的に大学に介入する政府の態度は許せない」「大学は科学と自由の場であって体制に反抗する若者を育てる場ではない。」と15分くらいのやりとりの末「抽象的なものでなく具体的な抗議があるならを文書で提出するように」ということでこの場は収まりました。 冒頭からのこの即興性には感心させられましたが、CRESの具体的な議論も「高等教育は公的社会財産であり、普遍的な人権であり、国の義務である。それが、この地域の国々の持続可能な発展のための基礎である。」と、貧困を克服するための教育、発展のための教育、人権としての教育など、私には新しい世界でした。 私は3日間、国連のスタンドで広報資料などを配ったのですが、「国連のミレニアム目標」とか「持続可能な開発・発展」「貧困の撲滅」などについての資料請求や質問をかなり受け四苦八苦しました。日本は先進国という事情もありますが、このようなテーマに関心をもつ人がどれだけいるでしょう? それからもうひとつカルチャーショックだったことは、硬いテーマの会議にもかかわらず、参加女性たちの服装がとってもカラフルでセクシーだったこと。リボンやフリルをあしらった赤、黄色、緑など原色かつ露出度満点のドレスはこれからパーティ?というような華やかさで目の保養になりました。 ![]() 会議が終わった土曜日、自由時間で世界遺産にも登録されているカルタヘナ・デ・インディアスの街を見学することができました。コロニアル建築が続く城壁に囲まれた旧市街、海賊からの攻撃に対する要塞など、スペイン殖民時代の歴史的建造物がたくさん残っており、1日では見切れませんでした。せっかくのカリブ海での海水浴もできなかったし、また行く機会を期待したいです。それにしても一年中25度前後のカラカスの理想的な気候に慣れてしまった身には、高湿度35度のカルタヘナはこたえました。 地球の反対側より(日本との時差 マイナス13時間半) Kyoko Obara 小原 京子 (カラカス) 2008/06 |
| (第04便) カラカスは冬 |
みなさん、こんにちは。以前に ベネズエラのユースオーケストラについてお話しましたが、それに関し、知人から次のメールが来ました。 ******************************* NHKBS の放送予定を見ていたら BS2で オーケストラは人をつくる * 〜 ベネズエラのユース・オーケストラ 〜 * Cinema Sur & Explorart Films が 放送される予定になっていることがわかりました。 4月21日(月) 02時32分00秒〜03時47分00秒 [1時間15分00秒] 深夜の放送ですが、以前の記事に興味をしめされた方に紹介されてはいかがでしょうか ************************************** ご興味のある方は、見てみてください。 さて、当地カラカスは、今週月曜日、4月14日に、突然の雨で、市内の道路が冠水し、大渋滞、国立雨警報・予報センターが、今年の雨季への突入を宣言しました。 カラカスは、一年を通して気温は22度〜27度前後ですが、こちらの人たちは、雨季を冬(5月〜11月)、乾期を夏(12月〜4月)と呼んでいます。 雨季には、湿気もあがり、エアコンが欲しくなります。サンクードという蚊に悩まされ、「冬」というのがピンと来ませんが、太陽が雨雲に隠れる事が多いからかもしれません。 世界最大の落差978mを持つ滝で世界遺産にも登録されている、エンジェル・フォールも乾期には、水量が減り、迫力に乏しくなります。滝に通じる川も干上がって、ボートであがっていくことができなくなります。 でも! 今年は違いました。 3月に東京から娘が遊びに来たので、ギアナ高地へでかけたところ、今年はほとんど、乾期がなかったとのことで、川の水かさも平年より3メートル高く、エンジェルフォールへも、ボートでのぼって行けました。 アウヤンテプイ(テーブルマウンテン)から流れ落ちるエンジェルフォールを眺めながら至福のひと時。 おまけに、シーズンオフでツアーが設定されていないため、他の観光客が皆無で、滝つぼを独り占めで泳げました。超ラッキーでした。 宿舎キャンプにもどったら、冒険家風のおじさんが近づいてきて、「日本人か?」と聞くので、「そうだよ」と言ったら、「自分は、日本のニュース番組にも出たことがある、ビデオをみせてあげよう」と言われ ipod を渡されました。 見ると、何年か前のニュースステーションのギアナ高地特集で、彼は久米さんから、「1000メートルの滝の上から飛び降りた馬鹿な男の映像です。」と紹介されていました。滝の上から勢いをつけてパッと飛び降り、500メートルほど落下したところでパラシュートを開いたのですが、とてもかっこよかったです。 安達祐実が子供のころ主演していた映画「REXレックス恐竜物語」にも出ていたそうです。 娘は、彼の飛び降りっぷりにも「うっそ〜」と言っていましたが、「ベネズエラ人って、みんな気軽に話しかけてくるね。」とベネズエラ人のフレンドリーなおしゃべりな一面にも感心していました。 日本は春爛漫でしょうね。 四季のないけど、気温25度の「冬」に突入したカラカスより 小原 京子 2008/04 |
| (第03便) 演劇の球! |
みなさん、カラカスからこんにちは。 昨日、新聞を見ていたら、スポーツ欄の一面に日本語見出しが踊っていました。 演劇の球! ん? その下に小さく Play Ball! 大リーグの日本開幕の記事でした・・・ なるほど、play は演劇、ball は球に違いないけど・・・・ 翻訳ソフトで訳したんでしょうか ギャグのような本当の話でした。 -- Kyoko Obara 小原 京子 (カラカス) Tel & Fax. (58-212) 267 8881 Cel. (58-414) 1623371 2008/03 |
| (第02便) ベネズエラ・シモン・ボリバル・ユース・シンフォニー の事を聞いたことありますか? |
カラカスからこんにちは。
ベネズエラの元文化大臣でもある、ホセ・アントニオ・アブレウ博士が、「社会経済的に音楽を勉強するのが難しい子供たちにも、>集団で音楽を指導する場を設け、練習、演奏する機会を与え、善良な市民に育成し、社会の発展に寄与する人材を育成する」という崇>高な理念のもとにスタートした、ベネズエラ青少年オーケストラシステムから生まれたオーケストラです。ベネズエラ政府の全面的に支援のもと、全国全ての自治体にこのシステムを導入して、全ての子供たちに音楽の機会を与えることが計画されており、本拠地となる音楽社会活動センターも、カラカスでまもなく本格始動する予定です。アブレウ博士の目標は子供&青年メンバー人数を28万5千人か>ら、100万人に増やすという壮大なものです。 1975年の創設から30年以上が経ち、このオーケストラから、すばらしい才能をもった音楽家がたくさん発掘され、世界各地のオーケストラで活躍しています。 中でも、指揮者のグスタボ・ドゥダメルは、小柄ながらも、くるくるのロングヘアーを振り乱しながらの熱い指揮で、若きカリスマ>指揮者として、今大注目、コンサートを開くたびに会場は超満員、新聞でも大絶賛です。ユースオーケストラのコンサートは、頻繁に>行われていますが、ドゥダメルが指揮するとなると、チケットは即完売で、入手をするのは至難の技です。 私も、新聞でコンサートの告知が出るたびに、窓口に走りましたが、毎回空振り。1月20日(日)、ベネズエラセントラル大学大講堂>での、2008年幕開けコンサートは、秘密の裏ルートでついにチケットをゲット。11時からの演奏にでかけました。UNESCOの文化遺産に>も指定されておりこの大学の講堂の2650席はもちろん満席。アブレウ博士も、一番前の席にちょこんと座っておられるのが見えまた。 この日のプログラムは、 レナード・バーンスタイン (1918-1990) 「キャンディード」 序曲 セルゲイ・クーセヴィツキ (1874-1951) コントラバスと弦楽オーケストラのための協奏曲 作品3 ソリスト: Edicson Ruiz コントラバス ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー (1840-1893) 交響曲第6番ロ短調 作品74「悲愴」 チャイコフスキーの「悲愴」の演奏の前に、ドゥダメルが突然客席を向いて「チャイコフスキーはとても感情豊かな作曲家なんだ。>特にこの曲は、彼がなくなる直前に書かれた作品で、センチメンタルで繊細な作品なんだ。曲の最後は特に、ピアニッシモで静かに終>わるので、みんなケイタイの電源切ってくださいね。」と聴衆に話しかけ、すごくフレンドリーな雰囲気。 変化に富んだ、演奏の最後。ピアニッシモで演奏終わったあとも、ドゥダメルは指揮棒をあげたまま動かない。 聴衆も感激の余韻そのままに、拍手をするのももったいないって感じで、しばらくの静寂。そして、大拍手とスタンディング・オベーション。 (次の日の新聞では、ちょっと、最後、引き伸ばしすぎ・・・との批評もありましたが・・・) このコンサートの後、すぐ、初めてのスペインツアーがあり、115人の若い音楽家たちが、ドゥダメルの指揮で演奏し、オビエド、バ>ジャドリッド、サラゴサ、マドリッドで計4回の演奏は、もちろん大絶賛でした。 You Tube に入って、Dudamel と入力すると、オーケストラの映像や演奏が見られます。特に、スイスで演奏した Mambo と、一月の>スペイン公演が私のお勧めです。 このオーケストラは、高松宮殿下記念「世界文化賞」を財団法人日本美術協会から受けていて、日本でも演奏を待ち望んでいるファ>ンも多いと思います。ドゥダメルは、来年9月からロスアンジェルス・フィルハーモニックに音楽監督として就任が予定されているので、その前に日本での公演が実現するといいなあと、思っています。> カラカスより、 小原 京子> 2008/02 |
| (第01便) FARC女性政治家二人を解放 |
Subject: カラカス便り 2008年1月10日 今日はgood news です。 FARC(Fuerzas Armadas Revolucionarias deColombiaコロンビア革命軍)に誘拐されていたコロンビアの女性政治家ふたり、コンスエロ・ぺルドモとクララ・ロハスが解放されました。 昨日、ベネズエラのチャベス大統領が、FARCから人質の解放場所を指示されたと発表、今朝未明に、国際赤十字のマークをつけたヘリコプターが、コロンビアのピエダッド・コルドバ上院議員、ベネズエラの内務大臣、駐ベネズエラのキューバ大使などをのせて、指示場所に向かいました。 コロンビアのジャングルで引き渡されたふたりは、思いの他元気そうでした。付き添ってきたFARCの兵士たちは、迷彩服に身を固め>ていましたが、人質を引き渡した後、手を振りながらまたジャングルの中に消えていきました。ゲリラたちは人質のふたりと、抱き合い、キスをして別れ、誘拐された人たちが、犯人に同情や連帯感を抱くという、「ストックホルム症候群」とはこの事かしらと思わせ>る和気藹々ムードでした。 一行はコロンビア・ベネズエラの国境のサント・ドミンゴ空港までヘリコプターで、その後小型飛行機に乗り換えて、午後4時にカ>ラカス・マイケティア空港に到着しました。今は、空港での、家族との再会がテレビで中継されて、みんなテレビ画面に釘付けです。みんな胸が一杯になっています。 6年以上ジャングルに捕らわれの身になっていたふたりがやっと解放されて本当によかった。でも、まだ何百人もの人がジャングル>に誘拐されたままでいます。少しでもたくさんの人が、一刻も早く解放されるよう願うばかりです。 【これまでの展開】 FARCは、1964年に結成された、コロンビアの反政府武装組織で、中南米最大の左翼ゲリラ組織です。 2007年年末にFARCが、コンスエロ・ぺルドモとクララ・ロハス 、クララの息子エンマヌエルの3人を 解放すると発表しました。 エンマヌエルは、クララの誘拐後に、ゲリラの男性との間に生まれた子供で3歳になります。これに対し、ベネズエラのチャベス大統領が多国間協力による救出作戦を提案、その提案をコロンビア政府が即座に承認。数日後には、各国代表(ベネズエラ、コロンビア、ボリビア、アルゼンチン、キューバ、フランス)を乗せ、国際赤十字のマークをつけたヘリコプターがコロンビアに集結。 3人は家族とともにお正月を迎えられるのではないかのと期待が高まりました。アメリカのオリバー・ストーン監督も人質解放の場面をドキュメンタリーにしたいと駆けつけました。しかし…、 FARCから安全が保証されないとして解放延期が発表される一方で、コロンビアのウリベ大統領が、ボゴタ市内の保護施設に2年前から預けられている男の子がエンマヌエル君ではないか、ゲリラの手元にはいない可能性が高いと、爆弾発言。すぐに、コロンビアとスペインでDNA検査をした結果、親子関係が立証されました。 ウリベ大統領が、 FARCはうそつきだと厳しく非難したことから、人質解放作戦はこのまま失敗してしまうかと思われていましたが、年明け早々よい展開となりよかったです。 -- Kyoko Obara 小原 京子 Tel & Fax (58-212) 267 8881 Cel. (58-414) 1623371 > 2008/01 |